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July 26, 2009

DQN

RPGなんてどれも同じ。旅の目的や世界観は違えど,基本的なスタイルはどれも良く似たもの。村や城にいる人々から情報を得て次の目的地を目指す。モンスターを次々倒して経験値とカネを稼ぐ。経験値が上がると攻撃力や防御力がアップし,使える特技や魔法の威力や種類も増えていく。こまめにセーブしないと,思わぬところで全滅して後悔する。ボス戦の前には装備や回復アイテムの準備を万全にしておく。途中で寄り道したり後戻りしたりと,ある程度の自由度はあるもののほぼシナリオ通りの筋道をたどる。

一度クリアしたゲームでも半年もたてば町の名前や地理的配置どころか話の本筋すら忘れてしまう。それならわざわざ6千円もだして新作を購入せずとも,現在所有している過去のFFやドラクエで充分楽しめるはず。第一,ええ歳こいたオッサンがあんなちっこい画面でRPGなんてやってられるか。37インチ以上の画面と大音量でなければゲームの世界に入ってゆけない。

と言いながら・・・。

合併症もなく出血もなく,ただ時間のかかる手術のときに「この退屈な時間にドラクエできたらな」などと不謹慎なことは思ったことは(たぶん)ない。ただ「おまえら,今日も俺にレベル上げすらさせないつもりか」くらいは心の中で。

世間でのゲームの評判は悪いみたいだが,私はWi-Fiでのオンライン協力プレイに興味はないので気にならない。セーブが1個だけというのはせこいとは思うが。

さーて,明日も魔法戦士のレベルを上げるとするか。それにしても魔法使いって役にたたねーな。

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July 10, 2009

クラッシュ症候群

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医療ミス、ヘルニア手術の男性死亡 北九州市立若松病院

2009年7月9日18時40分


 北九州市は9日、市立若松病院(若松区)で3月、同区の80代男性患者に鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)の手術をした際に患者の胃液が逆流して肺に入り、16日後に男性が死亡したと発表した。麻酔医が患者の胃の内容物の確認を怠ったことが原因の医療ミスだったとして、市病院局は麻酔医を口頭で厳重注意としたという。

 同局の説明によると、男性は3月11日午後、開業医の紹介で同病院を受診。エックス線検査などで鼠径ヘルニアによる腸閉塞(へいそく)が起きていることがわかり、午後4時過ぎから緊急の開腹手術が行われた。手術開始から約30分後、口の中に胃液や胆汁が逆流してきていることに執刀医が気づいて処置したが、男性は胃液など強酸性の液体が肺に入ったことによる誤嚥(ごえん)性肺炎のため同27日に死亡した。

 天野拓哉・病院長を委員長とする事故調査委員会が調査したところ、麻酔医が手術前にエックス線写真で胃に胃液などが残っていることを確認せず、適切ではない麻酔をしたことがミスの原因と判断した。麻酔医は50代の男性常勤医。当日は午前9時から別の2件の手術にもかかわっており、「緊急手術だったため、患者のエックス線写真を見る時間がなかった」と話しているという。

 天野病院長はすでに遺族に謝罪し、損害賠償について話し合っているという。

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亡くなられた男性には謹んでお悔やみを申し上げます。

さて

導入時ではなく手術開始から30分後に逆流したのならラリマか? 鼠径ヘルニアとはいえ,イレウスだったのなら挿管すると思うが。

明日は我が身。最近私はフルストマックを軽視するきらいがある。胃の手術の既往がなければ少々の充満胃でも通常の導入方法で可能だと思うようになってきた。というか,エスラックスを使用するようになってからはいつもの導入が(クリコイドプレッシャーなしの)rapid sequence inductionに近いともいえる。


>当日は午前9時から別の2件の手術にもかかわっており、

並列だったなら,私ならなおさらLMAは論外。

しかし
>「緊急手術だったため、患者のエックス線写真を見る時間がなかった」

緊急手術では私も見ないことがある。胸部XPを見たとしても心陰影と気管の太さぐらいしか注視しないだろう。

気をつけよう。そのうちひどい目に遭いそうだ。エスラックスもあることだし,麻酔導入時に一度もマスク換気をしないクラッシュ(クリコイドプレッシャー無し)をすべての全麻症例で行うとか。これならCVCIのCVは経験しないはず。虚血性心疾患を持っている場合はハートがクラ(以下略)

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July 05, 2009

不可侵


-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
薬投与後に診断し検査の疑い

7月2日 12時27分

奈良県大和郡山市の病院をめぐる診療報酬の不正受給事件で、逮捕された病院の理事長は、患者に心拍数を上げる薬を投与するなどしたうえで、狭心症や不整脈と診断し、診療報酬が高額な心臓の検査に同意させていた疑いのあることが病院関係者への取材でわかりました。

この事件は、奈良県大和郡山市にある雄山会山本病院の理事長、山本文夫容疑者(51)ら2人が患者に手術をしたように装い、診療報酬およそ170万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されたものです。これまでの調べで、山本理事長は、入院患者に対して症状に関係なく診療報酬が高額な心臓の異常を調べるカテーテル検査を行っていたことがわかっています。病院関係者によりますと、山本理事長は、患者に対し心拍数をあげる薬を投与したりルームランナーのような装置の上を走らせたりしたうえで、心電図をとって狭心症や不整脈などと診断し患者から検査の同意を取り付けていたということです。警察もこうした内容を把握していて、山本理事長が、診療報酬目的に必要のない検査を患者に繰り返していたとみて調べています。

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私の勤務先でもDM,高脂血症,ヘビースモーカーなどのリスクファクターを有する患者では,狭心痛の既往がなくてもほぼルーチンに負荷心電図が術前検査の一つとして実施されている。私は最近,負荷心電図にしろ呼吸機能検査にしろ,これらの“侵襲的”検査を完遂できたならそれだけで全身麻酔への耐容能は充分ではないかと思うようになってきた。

それはさておき

>患者に対し心拍数をあげる薬を投与したりルームランナーのような装置の上を走らせたりしたうえで、心電図をとって狭心症や不整脈などと診断し

この記事を読むと,心電図で陽性所見が出やすくなるように“極悪非道の前処置”を施行したかのような印象を受ける。まさか,書いた記者が負荷心電図という一般的な検査を知らなかったとか? いや,いくら何でも記者はそこまで阿呆ではないだろう。不正な心カテを行った病院を攻める記事を書くに当たり,負荷心電図検査も知らないなんてそんな馬鹿なことがあるはずない。

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