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December 28, 2008

良性だと怒るべきか喜ぶべきか


魚拓

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腎臓誤摘出損賠訴訟:県、1000万円で和解 /佐賀

 県立病院好生館で手術を受けた際、誤って腎臓を摘出されたとして、佐賀市の女性が県に約2300万円を求めていた損害賠償請求訴訟は24日、佐賀地裁(神山隆一裁判長)で和解が成立した。県が女性に和解金1000万円を支払う。

 和解案では「事前に十分な検査をし、十分な説明を行った上で治療法を決定すべきだった」と好生館のミスを指摘したうえで「原告に説明していれば腎臓の全摘出の同意をしたとは考えられず、全摘出したことは過失が認められる」とした。

 訴状によると、女性は01年7月、悪性腫瘍(しゅよう)があるとして好生館で右の腎臓の全摘出手術を受けたが、術後、手術ミスを知り、精神的にショックを受けた。

 女性は和解後、「医療に携わる人は高い技術や技能、モラルを持って働いてほしい」と話した。【高芝菜穂子】

毎日新聞 2008年12月25日 地方版
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生検の可否・危険性,悪性・良性の可能性などについてどれほどのICを行ったか,上の記事からはわからない。

ただ,昔聞いた話を想い出した。

ある皮膚科医が自分の足の小指を見て異変に気づいた。爪下に黒い斑点がある。以前はなかった。
その皮膚科医は悪性黒色腫を心配した。確かめるために生検すると播種の危険性がある。

その皮膚科医は小指を切断してもらうことを決断した。執刀医が整形外科か皮膚科か外科だったか知らないが小指は播種を起こさないよう丁重に切断され,切除標本は病理に回された。

病理診断では悪性黒色腫ではなく,良性だった。

その皮膚科医は「良かった! メラノーマではなかった!」と諸手あげて大喜びしたという。

手の小指だったら受け止め方は違っていただろうけど。

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December 27, 2008

MOTTAINAI

魚拓

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細菌繁殖しやすい麻酔薬を使い回し、大阪の美容外科

2008年12月23日

 大阪市北区の美容外科「エールクリニック」で、美容手術を受けた患者に投与した麻酔薬の残液を別の患者に使い回していたことが22日、大阪市保健所の立ち入り検査でわかった。同クリニック側がこれまで2回使い回しがあったことを認めているという。この麻酔薬は細菌増殖の危険性が高くメーカーが使い回しを禁じており、同保健所は医薬品の使用法について改善を指導した。クリニックの関係者は朝日新聞の取材に「使い回しが常態化していた」と話している。

 同保健所によると、使い回しされていたのは、全身麻酔薬「プロポフォール」(販売名フレゾフォール)。同クリニックで使っていたのは主に50ミリリットル(約5千円)の瓶詰で、脂肪吸引や豊胸手術の際に使っていた。

 メーカー(東京)によると、この麻酔薬は防腐剤を使わず、栄養価の高い脂肪乳剤を溶液としているため、一度開封すれば、敗血症の原因になるセラチア菌などの細菌が繁殖しやすい。メーカーは添付文書の「重要な基本的注意」に、1人の患者に1回のみ使用する▽使用した残液や注射器は手術終了時の早い時点で廃棄する――などと明記している。メーカーは「医師であれば細菌増殖の危険性は当然認識しているはず」と話している。

 同保健所の立ち入り検査に対し、診察や手術をほとんど手がける院長(39)は「一度使った麻酔薬の残液をいったん保管し、翌日の別人の手術で使い回したことが、3~4月に計2回あった」などと説明。その理由について「薬品の基本的な知識を欠いていた」と話しているという。

 同保健所は「不適当な使用」として、改善を指導するとともに、再発防止策を定めるよう求めた。

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バイアルを1本しか使用していないにもかからわず,2人の患者にそれぞれ1本ずつ使用したかのようにして保険請求したなら不正請求の罪を問えただろうが,自由診療の美容外科だったので健康保険の請求はないはず。要は船場吉兆の食材使い回しと同じレベル。せこくて恥かしい。

しかし,実は私も使い回ししていたことがある。

1%プロポフォール注丸石も1%ディプリバン注も,最少量の製剤は20mLのアンプル。麻酔導入時にだけ投与するなら20mLもいらない。体重が40㎏もないような高齢者なら3mLほどで意識を消失できる。麻酔維持のための持続静注をしない場合,17mLが無駄になる。
そこで2例目の導入にこの余ったプロポフォール製剤を使用。それでも余るのでさらに3例目以降にも回していた。
ただしその日の最後の症例終了時には,どんなに余っていてももちろん廃棄した。使用薬剤の請求伝票はオペ室のナースが空アンプルを確認して記入するため,プロポフォールの空アンプルが存在しない2例目以降で請求することはない。つまり不正請求にはならない。それどころか,病院の収益(薬価差益がどれほどかは知らない)としては2例目以降のプロポフォールの分を損することになる。麻酔記録と薬剤伝票をつきあわせると,麻酔記録上はプロポフォールが使用されているのに薬剤伝票にはチェックが入っていない。いわゆる請求漏れになる。2例目以降の患者はプロポフォールの自己負担分を請求されることなく,得をする。

麻酔で使用する薬剤すべてをオペ室ナースが用意してくれる医療文化圏では考えられないことかもしれない。

ところで,なぜ病院が損をするような使い回しをするのか?  

表向きは「医療費を抑制するという公共の利益,患者様(2例目以降)の自己負担分を少しでも軽減しようとする慈悲の精神」
本音は「なんとなくもったいないし,新たにアンプルを開封してシリンジに引くのがめんどくさい」
どちらにせよ,私の私腹を肥やしていたわけではない。

使い回しはかつてラボナールやイソゾールでもしていたし,エホチール(10倍希釈)やペルジピン(10mL)でもしていた。「エホチールやペルジピンなど,必要になったときにシリンジに引けばいい。最初から用意しておくなど研修医のやること」と一笑に付されるかもしれないが,1日に5例も麻酔すれば大抵どこかで使用する。どうせ使うなら時間に余裕のあるときに用意しておくのが賢明だろう。

ただ,使い回しされるすべての薬剤の請求が1例目に集中するので不公平とも言える。たとえば1例目では血圧が安定していてエホチールもペルジピンも使用しなかったが2例目でこれらを使用した場合,1例目は使用していない薬剤の自己負担分を請求され,2例目は2剤とも使用したのに請求されないということになる。この点に関しては「1例目が不当に損をしているのではなく,2例目以降が得しているだけ。それに1例目はすべての薬剤が新品だけど,2例目以降はそのお下がりを恵んでもらっている」ということで納得してもらうしかない。
1例目にはプロポフォールを,2例目にはエホチールを,3例目にはペルジピンを…という具合に請求する薬剤を分担するという方法もあるが,薬価も異なるし何より面倒。

何らかの理由で点滴ルートを患者の血液が逆流して汚染された薬液注入口(三方活栓),あるいは輸血ルート上にある薬液注入口(三方活栓)にシリンジを接続した場合,このシリンジを他の部屋に持ち出すことはしなかった。シリンジ汚染の問題を避けるため,最初からシリンジを分けておくという手もある。たとえばプロポフォールは5mLずつ4本のシリンジに,ペルジピンは4mL,3mL,3mLの3本に分けて用意しておけば静脈ライン接続時の汚染リスクは避けられる。だが,これも面倒。


最近は薬剤の使い回しをしないようにしている。

それは以下のようなことがあったから。

魚拓

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医療器具使い回しで医師ら書類送検 茅ケ崎のC型肝炎集団感染問題
2008.12.8 12:29

 神奈川県茅ケ崎市立病院で平成18年から19年にかけて、心臓カテーテル検査を受けた患者5人がC型肝炎を発症した問題で、県警捜査1課は8日、器具などの使い回しで感染したとして、業務上過失傷害容疑で、循環器内科部長の男性医師(50)=神奈川県藤沢市=や臨床工学技士(41)=横浜市栄区=ら4人を書類送検した。

 調べでは、4人は18年12月~19年4月、心臓カテーテル検査の際、本来患者ごとに使い捨てることになっている「トランスデューサー」と呼ばれるカテーテルにつなぐ器具と「シリンジ」と呼ばれる注射器を使い回し、茅ケ崎市に住む無職の男性患者(80)ら5人をC型肝炎に感染させた疑い。器具を管理していた技師だけでなく、使い回しを漫然と放置していた医師の監督責任も重いと判断した。

 県警によると、器具は15年ごろから経費削減を目的に再使用されていて、年間約50万円を浮かせていたという。

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心カテで使用するラインではどの程度逆血させるのか知らないが,手術中に使用するAラインに関しては接続したシリンジやトランスデューサーを使い回すのはさすがに経験ない。ただし遠い昔,貧乏な病院でトランスデューサーを滅菌して再利用しているのは見たことがある。

静脈ラインは点滴製剤から血管に向かう一方通行で,逆流する(させる)ことはまれ。三方活栓に血液が付着した場合を除き,接続したシリンジを使い回ししても感染することはないはずだが,マスコミも警察も司法もわかってくれないだろう。「血液が逆流しなくても“エイズ菌”(マスコミがよく使う用語)や“梅毒ウイルス”(同)が鮭のように静脈ラインを上流目指して登ってくる。三方活栓はきれいに見えても患者由来の菌やウイルスがうじゃうじゃいるはず」などと言い出しかねない。

私腹を肥やすわけでなく,面倒くさい医療費抑制を理由に薬剤を節約したあげく書類送検されたのでは目も当てられない。

どんなに薬剤が余ってもその部屋から持ち出さずに廃棄していれば,患者がウイルス性肝炎に罹患しても私が疑われることはないだろう。

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December 15, 2008

学級委員に選ばれただけでもネットで叩かれる

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081212-OYT1T00427.htm

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自分勝手、クレーマー…医療事故被害者遺族をネットで中傷

 医療ミスで患者を死亡させたとして医師が起訴された事件の遺族たちが、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷にさらされている。

 中には死亡した当事者本人を責める書き込みもあり、専門家からは「このままでは遺族が正当な主張さえできなくなる」と対策を求める声が出ている。

 「医療崩壊を招いた死神ファミリー」「被害者面して医師を恐喝、ついでに責任転嫁しようと騒いだ」

 割りばしがのどに刺さり死亡した保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)の診察にミスがあったとして、耳鼻咽喉(いんこう)科医(40)が業務上過失致死罪に問われた裁判。2審・東京高裁の無罪判決に対し、東京高検が4日、上告断念を発表した直後から、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」やインターネット交流サイト「ミクシィ」内のブログには、隼三ちゃんの両親を非難する文章が次々と書き込まれた。

 中傷が始まったのは、医師が在宅起訴された2002年。1審・東京地裁で無罪判決が出ると、「自分勝手」「クレーマー」などと非難はエスカレートした。母親の文栄さん(51)は「発言することが恐ろしくなった」と語る。

 福島県立大野病院の産科医(41)が業務上過失致死罪などに問われ、9月に福島地裁の無罪判決が確定した事件でも、死亡した妊婦の父、渡辺好男さん(58)が非難の的になった。自宅住所を調べるよう呼びかけたり、「2人目はだめだと言われていたのに産んだ」と妊婦を侮辱したりする書き込みに、渡辺さんは「罪のない娘まで中傷されることが一番つらい」と憤る。

 医師自身が中傷を書き込むケースもある。奈良県で06年、脳出血を起こした妊婦(当時32歳)が、19病院に受け入れを断られた末に死亡した問題では、ネットの医師専用掲示板に、妊婦の診療経過など詳細な個人情報が流出し、最初に書き込みをした産科開業医が遺族に謝罪する事態に。同じ掲示板に「脳出血を起こした母体も助かって当然、と思っている夫に妻を妊娠させる資格はない」と書き込んだ横浜市内の医師は、侮辱罪で摘発された。

 奈良女子大の栗岡幹英教授(医療社会学)は「患者側がネット上で激しく中傷されることで、被害者が萎縮(いしゅく)する傾向がある」と分析する。

 犯罪被害者基本法を所管する内閣府によると、医療ミスがあったとして医師が業務上過失致死傷で起訴された場合、被害者や遺族は無罪判決が確定しても同法によって保護される「犯罪被害者等」に当たる。

 常磐大の諸沢英道教授(被害者学)は「他国に比べ日本では、被害者側にも落ち度があったのではないかという偏見が強い。刑事責任の追及は、捜査当局が独自に判断して行うもので、バッシングは被害者の権利行使を妨げる。行政や司法は『中傷は許されない』という姿勢を明確にするべきだ」と指摘している。
(2008年12月12日14時43分 読売新聞)

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>医療ミスで患者を死亡させたとして医師が起訴された事件

上の記事で触れられている「割りばしくわえ転倒突き刺さり事故」と「大野病院癒着胎盤大量出血死」に関しては裁判で医師は無罪であった。つまり医師に落ち度はなかったと司法が判断している。今までいわれもない中傷を(特にマスコミから)受けてきたのはむしろ医師のほうだ。タイトルにわざわざ医療ミスという用語を用いるのは,何とか医師を悪者にしたいという悪意の現れに他ならない。
それと,横浜市大患者取り違え事件や京大エタノール誤注入事件に関しても患者側への誹謗中傷が多いのか調べてみてはどうか。報道の規模や回数の影響もあるだろうが,割りばしや大野とは比べものにならないほど少ないと思う。

>このままでは遺族が正当な主張さえできなくなる

従来は不当な主張もしていたということを認めているようだ。

>インターネットの掲示板「2ちゃんねる」やインターネット交流サイト「ミクシィ」内のブログには、隼三ちゃんの両親を非難する文章が次々と書き込まれた。

学校や職場でちょっと目立ったことをしただけでもマイナースレに誹謗中傷を書き込まれるこのご時世に何を言ってんだか。2ちゃんねるは罵詈雑言が公用語。そこに悪口が書いてあると気にするのは,喫煙ルームが煙たいと訴えるようなもの。それに,一応日本語は書けるけどネット検索をしない(できない?)似非正義漢が,マスコミ報道を鵜呑みにして冤罪被害医師を得意げに中傷しているブログも山ほどある。世間から中傷を受けているのは遺族だけではない。

>渡辺さんは「罪のない娘まで中傷されることが一番つらい」と憤る。

ということは,自分には(略)と自覚(略)

>刑事責任の追及は、捜査当局が独自に判断して行うもので、バッシングは被害者の権利行使を妨げる。

マスコミによるバッシングをさんざん受けた医師の権利はどうしてくれる。


尚,このエントリーには中傷の意図は全くありません。

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December 13, 2008

想像力の欠落した癌年齢男性

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/enkei/20081210-OYT8T00520.htm?from=yoltop

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「想像力」の欠落した医師

コラムニスト
北 連一さん

 昨年の12月10日、大腸がんの手術を受けるために入院してから、ちょうど1年になる。幸い発見が早かったために、大腸を15センチ切除しただけで大事に至らなかったが、がんをほぼ撃退したとして仕事に復帰し、1年後73歳で亡くなった筑紫哲也さんの例もあるから、安心はできない。

 1年が過ぎた今も、医師から「がんです」と宣告されたときの衝撃は忘れられない。麻生首相は、医師には「社会的常識が欠落している人が多い。価値観なんかが違う」とおっしゃったそうだが、これだけでは麻生首相の真意が奈辺にあるかわからない。しかし、想像力の欠如している医師は少なからず存在するような気がする。

 私の言う「想像力の欠如」とは、患者に対する思いやり、デリカシーの欠如ということである。70歳で亡くなった作家の吉行淳之介さんは、放射線の医師からがんであることを告げられた時「シビアなことを、おっしゃいますなあ」とショックを受け、それ以後、病と闘う気力が急速に薄らいでいったという。

 私にがんの宣告をした医師も「これからオリンピックに出るわけじゃなし、肉は厳禁。お酒もだめ」と追い打ちをかけた。『ハラスのいた日々』や『清貧の思想』で知られる中野孝次さんの『ガン日記』(文春文庫)にも、食道がんにかかった中野さんが「で、もしいかなる方法もないとすると、あと生きるのはどのくらいです?」と聞くと、「あと一年ですね」とオウム返しに答える若い医師が登場する。

 セネカと唐代禅僧の語録に親しみ、死に対する心構えをしてきたという中野さんは、「自分に余命一年と知って以来、まわりのものすべてに対し愛しさの増すを覚える。すべてが愛おしく」と書かれている。

 私にはとてもムリだ。
(2008年12月10日 読売新聞)

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どう突っ込めばいいのだろう。

この人はがんを告知して欲しくなかったのか,それとももっと遠回しに告知して欲しかったのか。

>幸い発見が早かったために

発見が早かったのなら,医師は何のためらいもなく本人に告知するだろう。『風のガーデン』のような末期PanKなら対応も違っていたはず。「100%治る」と断言できないのはどんな病気も同じだが,早期の大腸癌なら自信満々で治療にとりかかる医師が多いと思う。

確かに癌は怖い病気で死因の上位を占めているが,それだけありふれた病気とも言える。日本の各地にがんセンターと名付けられた病院が存在するが,なかには「成人病センター」から「がんセンター」にわざわざ名称変更した施設もある。がんが不治の病ならこんな名称にはできない。

「癌は誰もがかかるありふれた病気なので,自分が癌になっても全然不思議ではない」
40歳未満とかならともかく,1939年生まれがこの程度の想像をできないほうがどうかと思う。

それに,「オウム返し」の使い方がおかしくないか? このコラムニスト。

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December 06, 2008

被害者は誰?

割りばし事件、医師の無罪確定 検察が上告断念

魚拓

無罪は確定したけどN医師はいまだに実名で報道される。9年という時間以外にも失った物は大きい。人生台無しと言っても過言ではない。

このN医師も大野病院不当逮捕事件のK医師も,『医療冤罪事件被害医師の会』の一員として医療事故調のメンバーに入ってもらいたい。『冤罪』が不適切なら『不当な刑事訴追を受けた医師の会』でもいい。

現存する医療事故被害者の会に入会するのにおそらく資格審査など存在しないだろう。自分が医療事故被害者だと思っていればそれでOKのはず。

一方,『不当な刑事訴追を受けた医師の会』では入会基準を明確にできる。一応法治国家である日本で,無罪確定という司法のお墨付。

医療事故調という第三者機関が設立されたとして,その中に医療事故被害者の会のメンバーが加わるなら,そのメンバーの資格審査も厳密に行うべきだろう。「私の家族は医療ミスで死んだと思う。だから私は医療事故被害者」では納得できない。「民事訴訟で病院に勝訴した」というのも根拠にならない。3,000万円要求して50万円の賠償を“勝ち取る”ことだってある。「その人が本当に医療事故被害者かどうかを評価するための第三者機関」が必要かもしれない。しかしやはり,それは厚労省の天下り先。

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