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November 23, 2008

そこまでするか


魚拓

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ホイスト降下運用開始 医師らヘリから現場へ

 医師や看護師を傷病現場にヘリで運び、直接降下させる「ホイスト降下」の中国地方初の運用について、県は鳥取大医学部付属病院と合意し、先月二十六日から同病院スタッフを対象に運用を開始した。これにより、山岳地帯などヘリ着陸の困難な傷病現場で、上空から医師や看護師を直接投入し、応急処置やトリアージなどが迅速に実施できるようになった。

 ホイスト降下は、ことし七月から九月にかけ、同病院スタッフらが県消防防災航空隊などと合同訓練を行ってきたが、運用上問題がなかったことから今回の合意に至った。対象となるのは、同病院の医師六人と看護師七人の計十三人。今後必要に応じて追加も考える。

 現在まで運用実績はまだないが、同隊の天野智隊長は「有事の際の救命率向上につながると期待している。運用する中で細かな課題が出るかもしれないが、随時見直す」と話した。

 ヘリによる医師、看護師の派遣については現在、県と県内四病院との間で「医師同乗救急ヘリコプターの運用に関する協定」が結ばれている。六月に鳥取大医学部付属病院との間で協定一部変更を行いこれまで不可能だった医師、看護師のホイスト降下が認められた。
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ホイスト降下を喜んでやる軍オタ医師とかもいるだろう。

気管切開はバヨネットでしたがるかもしれない。

次はHALOか?

『ミッションMIA』はおもしろかったけど。

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November 22, 2008

サクシゾンのゾロだと思いこんだ?


魚拓

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健保鳴門病院の医療事故:名称似た薬剤取り違え 鳴門署、当直医らを聴取 /徳島

 ◇70歳患者死亡
 健康保険鳴門病院(鳴門市撫養町黒崎)で明らかになった薬剤の誤投与による医療事故。筋弛緩(しかん)剤を点滴された患者が死亡する深刻な事態に、19日夜会見した増田和彦院長は「事故を繰り返すことのないよう、医療安全への取り組みを見直し、再発防止に努める」と述べ、謝罪した。病院から届けを受けた鳴門署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、当直医ら関係者から事情を聴いている。【岸川弘明、深尾昭寛】

 死亡したのは、10月下旬から肺炎などで入院していた鳴門市内の男性患者(70)。病院によると、男性は近く退院できる状態まで回復していたが、17日午後9時過ぎに39・4度の高熱を出した。通常の解熱鎮痛剤では喘息(ぜんそく)発作を起こす患者だったため、女性当直医が解熱効果のある副腎皮質ホルモン剤「サクシゾン」の処方を決めた。

 当直医は電子カルテから薬剤を処方するため、コンピューターに「サクシ」と入力。検索結果の画面には筋弛緩剤「サクシン」のみが検出され、当直医は十分確認せず200ミリグラムを処方した。サクシンは手術時の麻酔などに使われるが、毒薬指定されており大量投与では死に至る可能性もあるという。

 薬剤師は使用目的を把握せず「通常の使用量を逸脱していない」と判断しサクシンを調剤。筋弛緩剤の使用を不安に思った看護師は「本当にサクシンでいいんですか」「どれくらいの時間で投与するのですか」と確認したが、サクシゾンと思い込んでいた当直医は「20分くらいで」と投与を指示したという。

 点滴後、病室を見回った看護師が午後11時45分ごろ、男性の異変に気付き医師や家族に連絡。男性は呼吸停止し、心臓マッサージや人工呼吸が施されたが18日午前1時45分に死亡が確認された。死因は急性薬物中毒による呼吸不全とみられる。

 名称が似た二つの薬剤を取り違える医療事故は過去にもあり、厚生労働省が注意喚起していた。00年11月には、富山県内の病院でサクシンを注射された男性患者(当時48歳)が死亡。その際、医師は「サク」の2文字で薬剤を検索していた。鳴門病院でも取り違えを防ぐため、5年ほど前からサクシゾンを取り扱っていなかったが、今春着任した当直医は事情を知らなかったという。

毎日新聞 2008年11月21日 地方版
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その昔,麻酔の前投薬がまだルーチンだった頃,患者の年齢・体重の割にやや塩モヒ+ハイスコが多かったせいか,手術室入室時には完全アスリープで呼吸数も少なくなっていたことがあった。最近盛んに実践されている,本人の口で氏名と手術部位を答えてもらうなどできなかったろう。自分の見ていないところで薬剤が投与されるのは怖いことだとつくづく思い,それ以降の前投薬はごく控えめを心がけた。

昨今前投薬は流行らなくなり,私の指示でナースが投与するのは術後の坐薬ぐらいになった。ほとんどすべての薬剤を自分の手で投与する(できる)のは,麻酔科医の数少ない利点の一つかもしれない。

私はペンタジンとペルジピン(最初と最後しか一致してない!),プロタミンとプロタノールをよく言い間違えるが,名称が似ているという理由でこれらを誤投与することはまずない。言い違えてもアンプルを手にするのは私なので,ペンタジンと間違えてペルジピンを投与することなど通常あり得ない。誤投与するとしたら似た名称の薬ではなく,シリンジを間違えるか,薬剤ケースのワゴスチグミンの隣にあるアンプルをリバースのなかに混ぜてしまうかなどだろう。それらも重大な結果を招くが,急変は自分の目の前で起こるはずで,空アンプルやシリンジの残量などで誤投与に気づく可能性が高い。原因がわかれば直ちに対処可能で,オペ室には手の届くところに薬品もそろっている。紛れもなく自分のミスなので自分でケツを拭くしかないが,大抵の場合患者の気道は確保されており,EKGも血圧計もパルスオキシメーターも既に装着されている。頭を抱えなければならないような大事に至る可能性はそれほど高くない(と期待したい)。いや,ワゴスと間違えてボスミン5Aほどワンショット投与した場合はちょっと自信ない。

それにしても
サクシンは通常オペ室,特に全身麻酔でしか使用しない薬だが,私は滅多に使わない。最後にサクシンを使ったのは何年前だろう。エスラックスもある今,サクシニルコリンが絶対必要とは思えないが,これに慣れた人は手放せないのかもしれない。「慣れた薬が一番」というのは私の持論でもあるので,サクシン愛用者を非難するつもりはない。

>鳴門病院でも取り違えを防ぐため、5年ほど前からサクシゾンを取り扱っていなかったが、今春着任した当直医は事情を知らなかったという。

病院からサクシゾンを排除してもサクシンが残っていれば危険ということか。
この事件を機にソルコーテフとレラキシンの会社が業績を伸ばすかもしれない。

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November 21, 2008

アメリカの絵本

こどものしつけを目的とした絵本のようだ。

マンロー・リーフ『おっと あぶない』

http://ehon.cc/read/2005/01/05/post_345.html

書評の一部を引用する

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そして、これ以降、この絵本では、次から次へといろんな「まぬけ」が登場します。風呂場で熱いお湯を出して火傷する「ふろばまぬけ」、薬の入ったビンなどなんでも開けて口に入れる「くいしんぼうまぬけ」、棒つきキャンデーをくわえて走って転ぶ「ぼうくわえまぬけ」、道に飛び出していく「とびだしまぬけ」、せきやくしゃみをするとき口をおさえない「じぶんかってまぬけ」「ばいきんまぬけ」……といった具合。いやはや、これだけ「まぬけ」が並ぶと壮観です。
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アマゾンで検索すると,『この商品を買った人はこんな商品も買っています』が14ページもあった。
その中には私が期待した本はさすがになかった。

中傷の意図は全くありません。

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November 08, 2008

コラ,何時だと思ってんだ! 


魚拓

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舛添厚労相、受け入れ拒否病院を調査へ
 脳内出血を起こした東京都調布市の妊婦が複数の病院から受け入れを拒否された問題を受け、舛添要一厚生労働相は7日の閣議後会見で、断った医療機関に対し都と合同で聞き取り調査することを明らかにした。

 また、妊婦の搬送要請を最初に断った杏林大病院(三鷹市)が「緊急性は低いと判断した」と話すなど、情報伝達が適切になされていなかったことに言及。「大きな問題だが、(医師が)忙しい中ではこういうことは起こり得る。情報伝達を円滑にするシステムを経済産業省と協力して開発したい」と話した。(共同)

 [2008年11月7日10時15分]
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徹底的に調べてもらいたい。

特に,本来寝ていなければならない時間帯に宿直の医師が起きていた事実が発覚したなら,厳しく指導するべきだ。「翌日の診療に支障をきたすではないか! 宿直の夜はさっさと寝ろ!」と。

母体用の空きベッドがないとか,脳外科医がいないとか,麻酔科医がいないとか,NICUが満床とかの以前にもっと重要な問題がある。それは,入院患者が急変したわけでもないのに“宿直医”が眠っていないこと。

厚労省は,修学旅行を引率している教師が夜中に各部屋を巡回するように,消灯時間を過ぎてもまだ起きている宿直医を叱ってやって欲しい。

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November 03, 2008

難を避ける


魚拓

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妊婦受け入れ拒否死亡:墨東病院の当直、可能な限り2人--休日体制

 東京都立墨東病院(墨田区)などに受け入れを拒否された妊婦が死亡した問題で、都は31日、墨東病院の11月の休日当直を「可能な限り2人体制とする」と発表した。墨東病院は産科医不足から、7月以降は休日当直を原則1人体制とし、妊婦の搬送に対応できていなかった。

 都病院経営本部によると、新たな医師が確保できておらず、緊急避難的な対応。11月は院内の医師をやりくりし、休日当直が1日中1人となる日を3日間に抑えた。1人当直は、常勤医に担当させる。また、新事業として▽都立病院に協力できる地域の医師を対象にした「産科診療協力医師登録制度」の創設▽休日・夜間の中リスク患者の緊急搬送に対応する「周産期連携病院」の指定--を進める。関連の補正予算案を12月議会に提案する。【須山勉】

毎日新聞 2008年11月1日 東京朝刊
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麻酔科医は帝王切開の麻酔などで周産期医療に貢献することができるが,私は一切手を引いた。
そんなヘタレの私には彼らを非難する資格はないし,そのつもりもない。

ただ,洗脳が解けないというのは恐ろしいことだと。

自分たちを追い込む行為が緊急“避難”とは。

はいはい,私はとっくに避難しています。

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