« August 2008 | Main | October 2008 »

September 30, 2008

何が何やら


魚拓

-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-

麻酔効かぬのに手術続行…賠償1900万円令

 麻酔が効いていないまま腹膜炎の手術をしたためヘルニアが再発したなどとして、愛媛県の男性(59)が同県大洲市の医療法人に約5800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松山地裁は29日、約1900万円の支払いを命じた。

 高橋正裁判長は「麻酔が効いているかどうかを確認することは基本的な義務」と指摘した。

 判決によると、男性は2002年、医療法人が経営する病院で大腸ポリープの切除手術を受けた後、不適切な投薬により腹膜炎を発症。再手術の際、麻酔が効いていないことを再三訴えたが、医師は返答しないまま手術を約1時間続けた。男性は「痛い痛い」と大声で叫び続け、腹圧が高まりヘルニアが再発した。

[ 2008年09月29日 19:08 ]

-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用終了-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-

>大腸ポリープの切除手術を受けた後、不適切な投薬により腹膜炎を発症

CFでのポリペクトミーなのか開腹手術なのか不明。
不適切な投薬で腹膜炎って,抗菌剤のことなのか。ポリペクでの穿孔や腸切での縫合不全でも起こったなら話もわかるが。

再手術の際の痛みのためにヘルニア再発?
全身麻酔でないのはよく分かったが,再手術ってなんだ?
私は内視鏡検査は門外漢だが,CFでのポリペクで穿孔起こしたなら,再手術もCFということはないだろう。穿孔性腹膜炎でルンバールも私は経験無い。初回手術がアウェイクでのCFだろうと全麻での腸切だろうと,その後の腹膜炎なら普通は全麻かと。いや,穿孔が小さいのでCFで閉鎖しようとした,あるいは保存的に治療した可能性もある。

再手術とは腹膜炎に対するものではなく,残存したポリープを後日(腹膜炎が保存的治療で治癒した後)切除したとか。

ヘルニアは鼠径ヘルニア? 再発ということは,昔ヘルニア根治術を受けて治っていたのにまた膨隆してきた?

とにかく?だらけ。

マスコミが医師を貶めたい記事を書きたいのはわかるが,理解できるように書けないものか。

| | Comments (14) | TrackBack (0)

September 23, 2008

そのための道路行政だろ


-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
問われる一人医長の安全性 集約化には慎重論も
08/09/22
記事:共同通信社
提供:共同通信社
ID:991315

 妊婦の死亡をめぐり、産婦人科医に無罪が言い渡された福島県立大野病院事件の判決から1カ月。事件で浮き彫りになったのは、医師一人の態勢で地域のお産を支える「一人医長」の安全性の問題だ。医療現場では過度にリスクを回避しようとする動きが広がる。大規模病院への集約化には慎重な意見も根強く、身近な「お産の場」のありようが問われている。

 ▽揺れる心情

 「医師が自分一人なら、良いと感じた医療をやりたいようにできる。1人の患者を継続して診られる利点もある。ただ、難しい症例に遭遇したら、と考えるとやはり怖い」

 石川県輪島市の市立輪島病院。産婦人科の青山航也(あおやま・こうや)医師(32)が揺れる心情を吐露した。3年前に富山県高岡市の病院から転勤、金沢大の医局から派遣された一人医長だ。

 産婦人科の外来患者は1日に約20人。ほかに8人の入院患者がいる。診察や分娩(ぶんべん)などすべてを一人でこなす。3日に一度は夜中に呼び出される。月に2日程度、大学から応援の医師が来る日にしか休めない。

 こうした勤務状況は珍しいことではない。日本産科婦人科学会が2005年に分娩を取り扱う1273の病院を調査した結果、約4割にあたる486施設で医師が2人以下で勤務、うち187施設は一人医長だった。

 ▽事件の影

 大野病院事件で逮捕された産婦人科医も一人医長で、癒着胎盤という珍しい症例にぶつかり、妊婦が死亡。刑事責任を追及される事態となった。この影響で、お産の取り扱いを中止したり、難しい患者を避けたりする一人医長の病院が各地で相次いだとされる。

 「相談できる相手がいないことは(一人医長の)デメリット。無罪判決は出たが、逮捕された事実は変わらない。今は、リスクの高い症例には手を出さない方がいいと思っている」と青山医師。生命に危険を伴うようなケースがあれば、施設や人員の整った病院を患者に紹介するつもりだという。

 ▽選択

 厚生労働省の調査によると、お産をめぐり2007年に国内で亡くなった妊産婦は35人。それ以前の3年間も毎年50人前後で推移しており、関係者は「日本のお産の安全性は、世界トップクラス」と言う。

 ある産科医は「これ以上の安全を求めるなら、一人医長を減らし、患者の利便性を損なっても大規模施設に医師を集めるしかない。大野病院事件は、国民にその選択を求めているのではないか」と指摘する。

 厚労省は集約化を推進しているが、住民からは反対する動きも出ている。青山医師は疑問を投げかける。「集約化すれば、患者は遠くの病院まで通わなければならなくなる。それを『仕方がないこと』としていいのか」

 日本産科婦人科学会も産科の態勢の在り方について検討を進めている。

 同学会で医療提供体制の検討委員長を務める北里大医学部の海野信也(うんの・のぶや)教授(52)は「地元でお産をしたいという妊婦のニーズが予想以上に強いことに気付かされた。今後は集約化と同時に、分娩を扱う開業医を地域に残せるような方策も模索する必要がある」としている。

-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用終了-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-

>集約化すれば、患者は遠くの病院まで通わなければならなくなる。それを『仕方がないこと』としていいのか

集約化しなければ患者は近くの病院にかかれるだろうが,妊婦が癒着胎盤で死亡するなど結果が悪ければ一人医長が逮捕される。それを『仕方がないこと』としていいのか

| | Comments (3) | TrackBack (1)

September 08, 2008

悪い癖

麻酔科医を長年やっていると自分の悪い癖をある程度自覚できる。しかし,分かっていてもやめられないのが癖だ。

顕微鏡を用いる手術では,術者が見ているのと同じ画像がTVモニターに映し出される。機械出しのナースはその映像を見ながら次に使用されるであろう用具を手元に準備する。われわれ麻酔科医も手術の進行具合などの情報を顕微鏡映像から得る。

実際には非常に小さな縫合針も,顕微鏡下では巨大に映る。例えば眼科の手術では大きな目の近くを大きな針が行き来するが,その様は麻酔科医としては見ていて気持ちの良いものではない。つい「今バッキングが起こったら,あの巨大な針が角膜を傷つけるかもしれない」と心配になる。

モニターは通常,誰からも見やすいようにラックの最上段に設置され,ラック中断や下段には録画機器などが置かれている。かつてのモニターはCRTだったので重く,ラック上部に据えるにも大きさや重量バランス(ラック最上段が重いとバランスが悪く,移動時に転倒する危険がある)的に制限があったが,近年では安価になってきた大画面液晶がCRTにとって代わりつつある。そして液晶はCRTよりも軽く設置面積も小さいため,より大画面のものが導入される傾向にある。

従来よりも大画面の液晶モニターでは当然眼球も針もかつてより大きく見え,モニターを見守る私の“居心地の悪さ”も同じ比率で拡大される。

顕微鏡下の手術は眼科だけではない。脳外科も耳鼻科も使う。どうも眼球に針という組み合わせが良くないのかもしれない。

眼科の手術に筋弛緩は必要ないことは分かっている。LMAの自発呼吸で充分。挿管するにしても筋弛緩薬は挿管時だけでいい。そんなことは重々承知している。だいたい眼科の手術でバッキングなど見たことがない。白内障の手術は局麻が普通だ。そんなに痛い手術ではない。しかし,挿管による刺激がバッキングを誘発するかもしれない。そんなに心配なら神経刺激装置で筋弛緩の程度をモニターすればいい。いや,こいつはときどき黙ってウソをつく。

あー,また先のとがった(当たり前だ)巨大な針が画面に現れた。大丈夫,今の麻酔深度でバッキングなんて起こるはずがない。導入時に使用した筋弛緩薬もまだ効いているはずだし。いや,でも,患者は若いし,体格も良いし。

んー。今日は眼科の若い先生の教育リーグだから,最後の縫合に時間がかかるだろう。よし,やはり筋弛緩薬を足しておこう。

私が筋弛緩薬を追加投与して約2分後,眼科の先生が「あと1針縫って終了です」

| | Comments (5) | TrackBack (0)

« August 2008 | Main | October 2008 »