妄想未来新聞24
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ICU常時満床で手術できず
L市民病院の集中治療室(ICU)のベッドがすべて重症患者で占められ,大きな手術を新たに実施できない状態が続いていることが明らかになった。
同病院では重症患者を収容するICUのベッドが20床あり,かつては大けがややけどを負った救急患者を受け入れていたが,3年前に救急医不足などの理由により救急医療を停止してからは同病院で心臓や脳などの大きな手術を受けた直後の患者を主に収容していた。通常は手術後の回復具合を見て2,3日で一般病棟に移されるが,手術中に脳梗塞を起こすなどして回復の見込みのない重体患者が徐々に増え,半年前よりすべてのベッドが人工呼吸器を外せない患者で埋まってしまった。そのため大きな手術を実施することも,一般病棟で病状が急に悪化した患者を収容することもできなくなった。同病院は地域の基幹病院として心臓外科や脳外科をはじめ,手術を行う外科系の診療科が8つもあるが,現在は手術後の管理が一般病棟でも可能な軽い手術しか行われていない。
ICUのベッドを長期間占有している患者のほとんどは脳死状態だが,医学上の理由から臓器移植のドナーに不適,もしくは家族が臓器提供を拒否している。これらの患者は人工呼吸器だけではなく,栄養や水分を補給する点滴,心臓の動きや呼吸状態を監視する装置などに継がれているため,一ベッドあたりの看護師数が少ない一般病棟では十分なケアを行えない。また,他院へ転送しようとしてもどこも引き取ってはくれない。その結果いつまでもICUで治療を受け,もっとも長くICUに収容されている患者は滞在期間が7年に及ぶ。
L市民病院仁下泰三院長の話
医療費の無駄遣いであることは承知しているし,患者の家族からも「人工呼吸器を早く外してくれ」と懇願されているが,医師は誰も犯罪者になりたくないので全身全霊こめて延命に取り組んでいる。賠償金をせしめるため,医療ミスで患者が亡くなるのを手ぐすね引いて待っているような家族もいるので,気を抜かず感染予防や栄養にも神経をとがらせている。
医療ジャーナリスト◎藤×也氏の話
助かる見込みのない患者に医療資源とマンパワーを傾注し,手術をすれば助かるであろう患者が見捨てられている。本末転倒も甚だしい。努力しても避けられない死があることを医者は忘れたのか。医療事故調や警察が恐いなら最初から医者になるべきではない。
医療崩壊問題に詳しい,◆◇大学の☆★教授の話
医学が進歩したおかげで,その気になれば何年でも生かすことができる。レスピレータを外して殺人罪に問われるよりは,無駄な延命治療を続ける方が数倍ましだ。それに,手術ができないと外科医も困ると思われがちだがそうでもない。難しい手術に挑んで不成功に終わった場合は医療事故調が待っているため,心臓外科医も脳外科医もやる気をなくしリスクの大きな手術を避ける傾向にある。大手術を実施できないのは外科医にとって好都合で,困るのは手術を待っている患者だけだ。
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遷延性意識障害のケアユニットで働いている。またの名を「野菜畑」ともいわれている病棟。入院患者の9割はレスピつき。そうでなくても全員気管切開。ナースコールなんて誰も鳴らせないかわりに毎日毎日24時間、何かしらのアラート音が絶え間なくどこからともなくピーピーと聞こえてくる。なかなかよくしたもので、機種によって音が違うし、同じ機種でも微妙に周波数が違ったりするので、アラート音が聞こえたら見に行く前から「あ、あれは○○さんのレスピが鳴ってるな」なんて働きだして半月ぐらいでわかるようになってきた(絶対音感があ... [Read More]
Tracked on May 26, 2008 at 09:02 AM

Comments
こんにちは、夢も希望も無医です。医療事故調という単語は、今後水戸黄門の印籠のような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
本当に捜査に積極的に利用されるなら恐らく、チーム医療は崩壊し麻酔科は少しでもリスクがある患者のオペはソケイヘルニアでもお断りする事態が起こりかねません。もし、何か起きた時には責任のなすりつけあいは必発でしょう。
本来、循環器系合併症や呼吸器系合併症の重症患者を手術に応じて何とか上手く管理するのが我々の重要な役割の一つでございましたが、残念ながら本邦では役目を終えようとしているようですね。
Posted by: 夢も希望も無医 | May 16, 2008 at 08:46 AM
夢も希望も無医さん,こんにちは。
外科医「いやー,この手術の成功率は当院では90%だったんですがねー。医療事故調が恐いので最近はしてないんですよ。10回に1回届け出ていたら,そのうち逮捕もありえるでしょ? 去年まではバンバン手術していたんですけどねー。やっぱり逮捕されたくないですしねえ。えっ?手術が失敗して死んでも絶対訴えない? 患者さんとそのご家族がいくら覚悟していてもダメなんです。民事と刑事は別ですし。それに,後日心変わりすることもありますから」
麻酔科医「CABGの既往があって,透析患者で,喘息持ちのS状結腸癌? その程度の合併症は珍しくないですけど,残念ですねー。去年までなら二つ返事で引き受けていたんですけど。申し訳ないです。前科者にはなりたくないので」
こんな会話が日常茶飯事になることでしょう。
外科医不足・麻酔科医不足のせいで手術待ちが長くなっているのが,彼らのモチベーションの低下で手術待ちがさらに伸びると思います。
Posted by: 管理人 | May 16, 2008 at 08:40 PM