魚拓
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
救急搬送、苦悩の現場 「62回拒否」「到着に5時間」
2008年02月15日
搬送拒否62回、5時間13分待ち――。大阪市消防局が14日に発表した要請回数20回以上を数えた救急活動の事例には、驚くべき数字が並んだ。症状が悪化していく患者に付き添って病院を探し続ける救急隊員は、焦燥感にさいなまれる。一方、救急病院側にも患者受け入れを断らざるを得ない事情がある。「救急危機」の広がりはとどまるところを知らない。
◇
「80代の女性が自宅で倒れている」
昨年4月の深夜、そんな内容の119番通報が大阪市消防局にあった。救急車が即座に出動。6分後に女性を収容した。だが、肝心の受け入れ先が見つからない。
10分後、呼吸が弱まり、人工呼吸を始めた。府内の救急病院13カ所、救命救急センター7カ所に受け入れを断られ、26回目の連絡でようやく搬送先が決定。市内の救急病院に着いたのは、現場到着から54分後の午前3時58分だった。女性は病院到着の約40分後、死亡が確認された。
同年6月、自宅マンションから転落した30代男性は、救急車に収容された20分後、心肺停止状態に陥った。車内で人工呼吸や心肺蘇生を施しながら、搬送先を探したが、府内と兵庫県の30病院に計39回受け入れを断られた。市内の救急病院に着いたのは通報から約1時間半後。男性はその45分後に亡くなった。
受け入れを断られた回数が最多の62回だった30代男性。1月に自宅で吐血して救急車を呼んだが、アルコール臭がしていることを救急隊員が病院に伝えた。搬送要請は次々に断られ、通報から2時間20分後、府内の救命救急センターに入院できた。胃潰瘍(かい・よう)と診断された。
統合失調症の60代女性は、通報から病院搬送まで5時間13分かかった。府内には精神科の急患を受け入れる病院が少ないうえ、休診や「収容不可能」と答える病院が相次ぎ、搬送先探しが難航。26回目に連絡した病院に入院が決まった。
市消防局の元救急隊長は「病院に要請依頼を続ける救急隊員はいつも、焦りとプレッシャーで押しつぶされそうになる。人を助ける仕事なのに、と考えてしまう」と話す。
◇
なぜ、大阪市で搬送要請が20回以上もかかるケースが一気に増えたのか。
大阪市内の病院の救急医は「救急医療を支えてきた救急医や麻酔医が大阪で、急速に現場を離れている」と指摘する。医師不足のしわ寄せが一気に押し寄せたほか、在宅医療を進めた結果、在宅の高齢患者が体調悪化で救急病院に運ばれるケースも増えている、とみる。
問題が次々に発覚した富田林市も含め、大阪府内で救急医療の衰退が目立つことについて、堺市立堺病院の横田順一朗副院長は「この1年、内科医や麻酔科医など救急医療の核になる医師が急減し、予定が決まっている通常の手術がやっとの病院が多い」とみる。
今回の調査で、搬送先が見つかりにくいのは、これまでも「病院に敬遠されやすい」とささやかれてきた酒や薬物を多量に服用している患者であることが裏づけられた。横田副院長は「人手やベッドが限られ、重い症状の患者が待つ中で、暴力や暴言など、手がかかる飲酒の患者をみる余裕はない」と明かす。
日本の救命救急の草分け的存在とされる杉本侃(つよし)・大阪大名誉教授(75)は「医療現場はドミノ式に疲弊しており、私の病院にも『10回目なので受け入れてほしい』と要請が来る。救急システムを築くのは大変だったが、崩壊はあっという間。最終的に迷惑を被るのは患者だ」と憂える。
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用終了-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
魚拓
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
救急搬送調査:50回照会、受け入れまで4時間のケースも
総務省消防庁は11日、07年の救急搬送の受け入れ状況に関する実態調査結果を発表した。先行実施した産科・周産期傷病者だけでなく、重症傷病者や救急救命センターへの搬送などにも対象を拡大した結果、重症以上の傷病者のうち、医療機関に50回照会し、搬送までに4時間13分もかかるケースが判明するなど、深刻な受け入れ態勢が浮き彫りになった。
この患者は東京消防庁が搬送した70代の女性。夜間に持病の呼吸苦を訴えたが、救急隊が39回、病院を照会する指令センターが11回照会した末にやっと医療機関に搬送された。設備・資機材、スタッフ不足などの「処置困難」や「手術・患者対応中」を理由に医療機関が受け入れを拒んだためだった。拒否回数が最多だったのは吐血で大阪市消防局が搬送した30代の男性で、救急病院などに62回も断られた。
重症以上の傷病者の調査対象41万1625人のうち、受け入れ病院が決まるまでの照会件数が4回以上は1万4387件、6回以上は5398件で、11回以上も1074件あった。地域別では、首都圏と近畿圏の大都市と周辺部で照会回数が多かった。救急隊による処置も含めた現場滞在が1時間半以上に及んだのが405件、2時間半以上も65件あった。
医療機関が受け入れを拒んだ理由は「処置困難」で全体の22.9%で最も多く、次いで「ベッド満床」22.2%、「手術中・患者対応中」21%、「専門外」10.4%の順だった。産科・周産期傷病者で4回以上照会された事案は、04年に225件で全体の1.9%だったが、05年には342件で2.6%、06年は667件で4.1%、07年は1084件で同4.8%と件数、比率とも増加傾向にある。【七井辰男】
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-引用終了-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
私は救急に関する妄想記事を書くときに,受け入れを断られた回数や搬送に要した時間に大げさな数字を入れてきた。例えばhttp://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2008/01/17_5b7f.htmlでは「48病院に受け入れを断られ」
http://anesthesia.cocolog-nifty.com/freeanesthe/2008/01/6_031c.htmlでは「重傷を負った女性が計49カ所の病院に受け入れを拒否され,約3時間半後にV大学病院へ」
いつか現実が妄想を超える日が来るだろうという気はしていたが,こんなに早いとは思わなかった。
Recent Comments