妄想未来新聞8
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-妄想記事開始-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-
患者に講義受講の義務 出席しなければ治療せず
V大学病院は,病気や治療法に関する講義を入院患者に受けてもらい,必要とされる講義すべてに出席しなければ治療を開始しないとする方針を発表した。このシステムの導入は来年N月と予定されている。
昨今の医事訴訟では説明義務違反で病院側が敗訴することが多く,医師は訴訟を恐れて患者への説明に長時間しばりつけられる。しかし,そのために治療に費やす時間が少なくなるのは本末転倒とも言える。患者への説明にはその患者独自の病状だけでなく,病気や治療法の一般的な解説も含まれていることから,同じ病気の患者を一カ所に集めて講義を行うことにより,個別の説明に費やす時間の短縮を期待できる。
講義は1コマ60分で,入院患者全員が受ける共通講義と疾患別に受ける専修講義に分けられる。共通講義のテーマとしては「医療の不確実性」「モンスターペイシェントと呼ばれないために」「Man is mortal」「病院を訴える前に」「医療報道の正しい読み方」などが予定されており,専修講義として例えば胃がんの患者では「胃がんとは」「胃の手術」「腹部手術の麻酔」「胃手術後の暮らし」の受講が義務づけられる。また,糖尿病の持病がある場合はさらに「糖尿病とは」「本当は恐い糖尿病」「糖尿病患者が手術を受けるとき」「糖尿病患者が麻酔を受けるとき」なども受講しなければならない。講師はすべて大学病院の医師が担当し,医学生が普段使用している大教室の空き時間を利用して行われる。患者には出席カードが手渡され,講義の最初と最後に講師が押印し,途中の入退室もチェックする。予定された講義すべてに出席したことが確認されると担当医が個室で従来通りの説明を行うが,患者は講義内容を理解しているものとして一般論は避け,その患者独自の病状や治療に限定して時間短縮を図る。この個別の説明で患者の同意が得られれば治療が開始される。車イスにも乗れない患者や別の理由で病室を離れられない患者には,病室で従来通りのインフォームド・コンセントが行われる。
同病院の●◎院長の話「最近の患者さんはインターネットなどでよく勉強されているが,自分にとって都合の良い情報しか信じようとしない。正しい知識を身につけてもらうことである程度のトラブルは回避できるだろう。また,毎日同じようなインフォームド・コンセントに忙殺されていた医師の負担も軽減する」
識者の意見
医療ジャーナリスト◎藤×也氏「首から出席カードをぶら下げてハンコを押してもらうなど小学生のラジオ体操と同じで,元気な人間がすること。病気で入院している患者に何度も講義を受けさせれば,体調はますます悪くなる。それに,患者の理解力が様々なのに同じ講義で全員が理解できるはずがない」
医療崩壊問題に詳しい,◆◇大学の☆★教授「入院患者でも比較的元気で毎日売店まで買い物に行く人も多い。講義を受けることは退屈しのぎにもなる。病室のテレビで講義のVTRを見てもらうという手もあるが,本当に見たかどうか確認できない。生身の講師による講義なら質問にも答えられる。教室を多く持つ大学病院だけでなく,市民病院レベルでも会議室などで実施可能なため,追随する病院が増えるだろう」
-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-妄想記事終了-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-◆-◇-


Comments
当然、講義は受講料がかかるのですよね?
Posted by: physician | January 12, 2008 at 02:31 AM
最初から有料にすると抵抗がありそうですので,タダで初めてそのうち有料にするというのはどうでしょう。
Posted by: 管理人 | January 12, 2008 at 12:31 PM