魚拓
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未明の兵庫、18病院たらい回され 66歳死亡
2007.12.6 13:39
このニュースのトピックス:事件・トラブル
兵庫県姫路市の男性(66)が6日未明、吐血するなどして救急搬送された際、近隣の18病院が「医師の不在」などを理由に受け入れを拒んでいたことが分かった。男性は最終的に、約30キロ離れた市外の病院に2時間近くかけて搬送されたが、途中で病状が悪化。搬送先の病院で死亡が確認された。
市消防局は「最善を尽くしたが、いろいろな条件が重なり、受け入れ先を見つけるのに時間がかかってしまった」としている。
市消防局などによると、6日午前0時7分、男性の家族から「(男性の)意識がぼんやりしている。目がうつろで吐血した」と119番通報があり、救急隊が出動。受け入れ先の病院を探したが、姫路赤十字病院や国立病院機構姫路医療センターなど18の病院に「専門の医師がいない」「ベッドがない」などの理由で断られたという。
男性は当初意識があったが、受け入れ先の赤穂市民病院に搬送される途中で心肺が停止。午前1時56分に同病院へ到着したが、同2時17分、死亡が確認された。
救急搬送をめぐっては、昨年8月、奈良県大淀町の町立大淀病院で高崎実香さん=当時(32)=が分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末、大阪府吹田市の搬送先の病院で後日、死亡。今年8月にも、同県橿原市内で体調不良となった妊婦(38)が11病院から受け入れを断られ、大阪府高槻市内の病院で死産が確認された。
高崎さんの義父、憲治さん(53)は「救急医療をめぐる問題があると(関係者は)『二度とこういうことが繰り返されないように』と謝るが、何度も繰り返し起こってしまうことが残念でならない」と話している。
産経
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産経はあいも変わらず“たらい回され”
患者を乗せた救急車がそこら中を走り回ったかのような表現。やっぱりその日本語,おかしいぞ。承知の上で誤用を続けて市民権を得るつもりか。医師を悪者にしたいという悪意満載。
さらにご丁寧に奈良妊婦脳出血の義父のコメントまでもらっている。
>「救急医療をめぐる問題があると(関係者は)『二度とこういうことが繰り返されないように』と謝るが、何度も繰り返し起こってしまうことが残念でならない」と話している
括弧内の“関係者”は医者であって,「厚労省や政府ではない」と信じているかぎり,これからも同じ事象はますます起こるだろう。いまさら気づいてももう遅いが。
医療崩壊は日本全国で発生している。搬送先が3時間ほど決まらないとか,20カ所以上に受け入れを断られるとかが日常茶飯事になるだろう。そのときでも,産経や毎日は“たらい回し”を使い続けるつもりか。あっ,そうか。その頃には高齢者の交通事故並の発生頻度で,インパクトが薄過ぎて記事自体にならないか。
魚拓
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18病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路
2007年12月06日20時53分
兵庫県姫路市で6日未明、肝臓に持病がある男性(66)が吐血し、受け入れ先の病院を探したが、近隣の18病院に「専門の当直医がいない」などと拒否されていたことがわかった。男性は約2時間後、約30キロ離れた同県赤穂市の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
市消防局などによると、6日午前0時7分、姫路市の男性の家族から「意識がぼんやりしていて、吐血もした」と119番通報があった。救急車は3分後に男性宅に到着し、救急隊員が車内から姫路市、兵庫県高砂市、同県太子町の計18病院に受け入れを要請した。だが、拒否が続き、午前1時20分、19病院目の赤穂市民病院が応じた。男性は搬送中の同40分、容体が急変。心肺停止状態に陥り、午前2時17分に同市民病院で死亡が確認された。
同市民病院は死因を明らかにしていないが、男性は肝臓が悪く、3年前まで通院していたという。
病院側が断った理由は、「専門の当直医がいない」が11カ所、「ベッドが満床」が4カ所、「処置中」が3カ所だった。国立病院機構姫路医療センターは「症状が重篤と判断したため、内科の救急対応ができる病院へ搬送してほしい、と要請した」としている。
姫路赤十字病院は脳外科医が当直で、「内科の先生がいる病院を」と回答。姫路聖マリア病院は夜間救急搬送先の輪番制で「内科・外科」の当番に当たっていたが、午前0時ごろから相次いで別の救急患者が搬送されるなど、医師7人全員が手術や救命措置にかかりきりになり、受け入れを断ったという。
市消防局の浅見正・消防課長補佐は「救急隊員はみんな助けたいと思っていたので悔しい。全国的に医師不足が問題となる中、専門の当直医が減って受け入れを断られるケースが増えている。今回の事案を精査し、新たな犠牲者を出さないよう病院と協力する態勢を作りたい」と話した。
朝日
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朝日の記者は学習したのか,“たらい回し”を枕詞にしていない。
>新たな犠牲者を出さないよう病院と協力する態勢を作りたい
消防課長補佐はこう言うしかなかったのだろうが,医師がいなくなった病院とどうやって協力するのだろう。
姫路市の救急輪番に関しては今年の9月30日に以下のような記事があったらしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/flog261012/37378630.html
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医師不足:姫路も医療危機 輪番参加病院が激減、救急搬送にも影響 /兵庫
◇増える夜間・休日外来休止
全国で医師不足が深刻化するなか、姫路市内の医療機関でも高度医療にひずみが生じている。診療科の休止が増え、急患の受け入れ先として市医師会がまとめている救急後送輪番への参加病院数も診療科によっては最多時の3分の1以下に激減、消防の救急搬送にも影響が出ている。「このままでは、姫路の医療も2、3年で崩壊してしまう」と警鐘を鳴らす医療関係者もいる。【馬渕晶子、久野洋】
姫路市内の基幹病院の一つ、国立病院機構姫路医療センターは今年2月、医師不足から内科で約40床を減らし、入院と救急の受け入れを制限する「非常事態宣言」をした。さらに4月には産科の出産受付もやめた。他にも市内の総合病院などでは、診療科や夜間・休日外来受付が休止に追い込まれている。
また輪番への参加病院の減少で、1~3次と3段階を備える救急医療体制は、2次以降の参加病院数が今年4月現在、内科7▽外科7▽小児科2--とそれぞれ最多時の半分以下になった。整形外科は3分の1以下の7病院にまで激減し、今年4月からは365日組んでいた輪番を毎週末に限定した。3次救急を担う県立姫路循環器病センターでは、手術に必要な麻酔科医の減少で昨年12月から脳神経外科の救急受け入れが困難な状況が続き、10月には輪番からも外れる。
医療現場の疲弊について、姫路医療センター診療部長の望月吉郎医師は「医療訴訟の多発や過酷な労働環境で産科、小児科、内科の勤務医が特に減っている」と指摘。また「初診患者の5割以上が医院・診療所で解決する症状。しかし『大病院志向』の影響で総合病院は外来患者で混雑し、救急に取り組むのが困難になっている」と明かす。
この影響で、救急車が搬送先探しに手間取るケースも増えている。市消防局によると、現場到着から病院搬送までの平均時間は、04年の18分45秒から昨年は20分08秒に増加。電話で3カ所以上に受け入れ要請する割合も増え、夜間や休日などに搬送先が見つからず、近隣市の病院や神戸市の高度医療病院に要請するケースもある。
◇厳しさ理解し「適正利用を」
市医師会副会長の空地顕一医師は「市民に医療現場の厳しい状況を理解してもらい、適正な利用を心掛けてもらうことが市民の医療を守ることにつながる」と訴える。
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2007年9月30日
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>このままでは、姫路の医療も2、3年で崩壊してしまう
2、3年ではなく2、3か月だった。
ところで,Yahooニュースの「この話題に関するブログ」を見ると,まだ面白いものが見られる。
そろそろ行政やシステムに問題があることに気づいてきた人も散見されるが,相変わらず
「医龍のような医者はいないのか」
「深夜のために、お医者さんがいなかった、って言い訳にもなりませんよ」
「ベッドなんて、即席でもいいからつくれば良いじゃないか?」
「医者不足って言いますが都心部に集中してるんですよね?
何故にDrコトーの様なお医者さんは居ないのでしょうか????」
「夜間ということで専門の医師の不在が理由ということですが、
緊急対応できる医師との契約はどの病院もおこなっていないのでしょうか?」
「病院が人を殺すことなど、絶対にあってはならないのですから…」
などなど,香ばしいことをお書きになっている人が多い。
私だって周回遅れのエントリーは多いし,専門分野以外では誤解や思いこみもあるだろう。それに,普段医療に縁のないブロガーが「救急医療の崩壊は医師のせい」と思いこむことにいちいち目くじら立てていてはキリがない。前にも書いたが,彼らは身近に医療崩壊を実感せずにいられる,幸運な方たち。知らない方が幸せなこともある。彼らに向かって「お前ら,周回遅れなんてもんじゃない。そろそろスタートして現実を見たら」などとは決して口にしてはいけない。
それに彼らのはただのブログ。井○真氏の「恥を知れ」に比べたら,どれだけbenignか。
あ,そうそう,先月聖地福島で救急搬送に約1時間かかったというニュースのとき,私は「そのうち,2時間3時間は当たり前に」というエントリーを書いていた。別に自慢するわけではない。「今後,PCの処理速度はもっと上がるでしょう」を予言とは言わない。ここに初めて来た人には大阪高裁の有名な判例を見てもらいたい。
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