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September 28, 2007

金脈がまたひとつ

魚拓

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総合水沢病院:胃がんで死亡、遺族に賠償金支払い決める--奥州 /岩手

9月26日12時2分配信 毎日新聞

 奥州市立総合水沢病院は、胃がんで昨年8月に死亡した女性(当時74歳)の遺族に損害賠償金300万円を支払うことを決めた。「早く胃の検査をしていればいくらかでも延命が可能であり病院の不手際で死期が早まった」と遺族から損害賠償を求められていた。
 女性は91年11月に胃潰瘍(かいよう)で入院して以来、ほぼ定期的に病院を利用し主に糖尿病の治療を受けていた。01年5月の内視鏡検査で胃潰瘍が治っていることが確認されていた。その後腹痛や体重の減少を訴えたため昨年5月に内視鏡検査を再度行ったところ胃がんが分かった。
 病院の梅田邦光管理者は「治療ミスや不手際はないが、(昨年5月の)内視鏡検査を早くしていればがんが見つかった可能性はあった。円満な解決を目指し双方の弁護士が重ねた協議結果を受け入れることにした」と話した。【石川宏】

9月26日朝刊

最終更新:9月26日12時2分
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この記事では詳しいことはわからない。医師が潰瘍の再発と思いこみ,精査が遅れた可能性もある。しかし,潰瘍が治ったとされてから5年後に癌が発生してその責任を取らされるなら,今後も同様の訴訟は頻発するだろう。

肺炎で呼吸器内科にかかっていて,肺炎治癒の5年後に肺癌になり,その発見が遅れても同じく病院の落ち度とされることになる。

痔で外科にかかっていて,痔の治癒の5年後に直腸癌になり,(以下略)

頭痛で神経内科にかかっていて,治癒の5年後に脳腫瘍となり,(以下略)

腰痛で整形外科にかかっていて,治癒の5年後に脊椎腫瘍となり,(以下略)

膀胱炎で泌尿器科にかかっていて,治癒の5年後に膀胱癌となり,(以下略)

水虫で皮膚科にかかっていて,治癒の5年後に皮膚癌となり,(もういいか)

要するに悪性腫瘍好発部位の良性疾患を治療した場合は,その後その部位に発生する悪性腫瘍は早期のうちに発見しないと医師の落ち度にされるそうだ。


どうやら一般人は「医者にかかってさえいれば,どんな癌も医者が見つけてくれる。見つけなければならない」と本気で思っているようだ。


そのうち,まったく異なる領域の癌でも責任をとらされるだろう。

例えば「高血圧でずーっと医者にかかっていたのに,胃癌を見逃した」とか。

DQNは新たな金脈を掘り当てた。

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Comments

初めまして。地方で麻酔科医をしているものです。
いつも興味深く拝見させていただいてます。
新聞の記事なので鵜呑みにはできませんが、正確な記述だったとしたら、病院側は何故こんなに弱気な態度だったのでしょうね?
これにつけ込まれれば、後々さらにDQNが寄ってくるだろうに・・・
案外、病院側も「うちで診ていながらなんて恥ずかしい。医師とは患者様の全身を把握して、全ての病気を早期に発見すべきなのだ。これからは一度でも診た臓器は、いや一度でも診察した患者様の全臓器は各科が責任を持って死ぬまでフォローするように!」なんておふれが回ってたりしてwww

Posted by: Enokix | September 28, 2007 at 11:59 PM

Enokixさん,こんにちは。初めまして。

そうですね。これで円満な解決を目指していたのでは,今後も“円”満解決を望むDQNが殺到するでしょうね。

「癌以外の病気で当院にかかっている患者さんは,癌が心配なら自費で検診を受けて下さい。当院の一般外来では癌のスクリーニングはしておりません」と待合い室に大きく表示するべきだと思います。他にも表示しなければならないものは山ほどありますが。

Posted by: 管理人 | September 29, 2007 at 01:32 AM

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